中国は世界経済成長の重要なエンジンに 世界経済フォーラム総裁
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【1月17日 Xinhua News】世界経済フォーラム(WEF)のボルゲ・ブレンデ総裁はこのほど、スイス・ジュネーブで新華社のインタビューに応じ、中国は引き続き世界経済の成長を推進する重要なエンジンとなるとの見解を示した。
中国の経済発展の先行きを楽観視しているとし、中国は経済を浮揚させる政策ツールを十分に持っていると評価した。中国は投資とインフラなどに基づく成長から、電気自動車(EV)など新分野に基づく成長へと転換しつつあると指摘。中国は輸出からサービス、デジタル貿易へと転換が進む時期にあると同時に、再生可能エネルギー関連設備の重要な生産国でもあるとの見方を示した。
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)は1月15~19日にスイス・ダボスで開かれる。ブレンデ氏は今年のテーマ「信頼の再構築へ」に言及し、国家間の信頼喪失や商業上の競争激化といった状況が世界的に存在していると説明した。世界第2の経済大国として、中国は世界の経済、貿易面で重要な役割を演じるだけでなく、より平和な世界を作るための前向きな役目も果たし、各国の信頼再構築の推進に貢献するとの見通しを示した。
中国の数多くの取り組みは世界にとって重要な意義を持つと評価した。例えば、中国は多国間貿易交渉と気候変動問題をめぐる政府間交渉において重要な役割を発揮し、グローバルサウス諸国との間で緊密な協力関係を保っているなどとし、世界の平和と安全を守る上でますます重要な役割を果たしつつあるとした。
2024年の世界経済情勢については、慎重ながらも楽観的な見通しを示した。世界経済は全体的に上向いているとし、インフレ率水準の低下が主要国・地域の利下げにつながり、投資の伸びを刺激し、経済成長と雇用機会をもたらすと予測した。
ブレンデ氏は、貿易は世界経済成長のエンジンであり、各国が多角的貿易体制を断固として守り、貿易障壁を減らす必要があると強調した。相互信頼の欠如は世界の平和と安全に影響し、経済面で深刻な問題を引き起こすとし、「各国が最も重要な議題で手を組み、協力することを望んでいる」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News