【01月16日 KOREA WAVE】
ハン・ソヒ=ネットフリックス(c)STARNEWS
ハン・ソヒ=ネットフリックス(c)STARNEWS

米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)のオリジナルドラマ「京城クリーチャー」に出演した韓国の女優ハン・ソヒがインスタグラムに独立運動家のアン・ジュングン(安重根、1879〜1910)の写真を掲示し、日本の一部ファンから批判や失望の声が上がった。そのハン・ソヒが15日、STARNEWSのインタビューに答えた。

「京城クリーチャー」は植民地時代のソウルで、1945年春、生き残りをかけて戦う実業家と、人捜しの専門家が、人間の貪欲さの上に生まれた怪物に立ち向かうという物語。ハン・ソヒは「死んだ人も見つける」という「ユン・チェオク」に扮し、素早いアクションを披露している。

ハン・ソヒは自身のインスタグラムにドラマのスチールカットとともにアン・ジュングンの写真を載せ、「京城(ソウル)のロマンでなく、日帝強占期のクリーチャーでなく、人間を手段化した実験の中で生まれた怪物と対抗する、輝かしくも暗いあの時代、その時期の人々の物語が、お互いの愛で包まれることによって初めて強固になることができた、その年の春」というコメントを掲載した。

アン・ジュングンは、日本の初代韓国統監である伊藤博文を暗殺した朝鮮の独立運動家。韓国では英雄視されているが、日本では「テロリスト」とみなされており、日韓でその評価は割れている。そのため、ハン・ソヒの投稿に対し、一部の日本ファンは「正直、このコメントはファンとしては悲しい」などと投稿している。

インタビューでハン・ソヒは次のように語った。

「何らかの結果を得るためにアップしたわけではない。『京城クリーチャー』パート1が公開され、ドラマが伝えようとするテーマと違う方向に意見が流れているようで、『こうではいけないのに?』という考えを持っていた。私の個人の空間に、私の意思をアップしたのであり、波及する力を考えたり、計算したりしてアップしたわけではない。人々の反応を見て『こう考える人もいるんだ』と尊重している。しかし、『私はこの作品をこのように考える』というメッセージを伝えただけだ」

ハン・ソヒはインスタグラムのコメントについて「日本語なのでよくわからない」としつつ、DMでは日本のファンが「傷つくな。全体の意見ではない」と励まされたと伝えている。

アン・ジュングンの写真は事前に撮っておいて、「京城クリーチャー」公開の数日後に載せたという。

「私が思うに、『京城クリーチャー』の中にロマンスもあり、ロマンスの中には男女の愛もあり、戦友愛もある。その時代を生きていく多くの人がいる。ラブストーリーだけに集中するのではなく、その時代を生きてきた人々に集中してほしいという気持ちでアップした」

また「京城クリーチャー」に出演したことについて、日本の反応は気にしなかったという。

ハン・ソヒは「このような時代劇を、韓国で扱わなかったわけでもなく、でも日本のファンのために演技として挑戦しないということは……」と首を横に振りながら「私の立場ではよくわからない」と話した。

(c)STARNEWS/KOREA WAVE/AFPBB News