【1月15日 CGTN Japanese】中国東部の浙江省寧波市在住の杜さんによると、最近、エルメスのバッグを購入しようとして、店員の求めに応じてエルメスの他の商品を140万元(約2850万円)購入したにもかかわらず、最終的に自分がほしいバッグは手に入らなかったということです。

 エルメス側は以前、抱き合わせ販売はしていないと公言していましたが、調べによると、抱き合わせ販売行為は中国市場にはずっと存在しているようです。このような販売上の「暗黙のルール」は消費者の合法的権益を侵害し、高級贅沢品の「抱き合わせ販売の暗黙のルール」はいち早く禁止されるよう呼び掛けられています。

 杜さんの話では、店員に勧められてエルメスの洋服、ジュエリー、靴など約2850万円以上の商品を購入しましたが、店長から「バッグはあなたに売らない」と言われたとのことです。

 エルメス中国によると、抱き合わせ販売という言い方はしておらず、バッグは在庫があって、それが予約されていなければ、展示品でない限りは顧客に販売されるとのことです。エルメス側はバッグを買う場合、合わせて他の商品を買う必要はないと公に主張していますが、抱き合わせ販売という現象は依然として存在しています。

 抱き合わせ販売は、ますます多くの中国人消費者に見抜かれています。エルメス社の2023年第3四半期(7~9月)の業務報告によると、2023年第3四半期のアジア市場での売上高は33億6500万ユーロ(約5339億円)で、固定レートで計算すると、前年同期比15.6%増で、伸び幅は第2四半期(4~6月)よりやや鈍化したとのことです。

 これについて、中国商務部研究院学位委員会の白明委員は、「今後、中国の消費者がより理性的になるにつれて、ブランドが中国市場で長期的に発展するためには、中国の消費者を尊重し、消費者と経営者の間のウィンウィンの関係を築かなければならない」と指摘しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News