昌原市のある薬局(c)news1
昌原市のある薬局(c)news1

【01月14日 KOREA WAVE】韓国慶尚南道(キョンサンナムド)の医療機関で風邪薬が品薄になっている。昌原市(チャンウォンシ)薬剤師会の関係者は「医薬品の卸売サイトに薬がなく注文できない」と述べた。鼻が詰まった時に使う非充血除去剤については、大韓薬剤師会が均等分配を始めたという。

昌原市城山区中央洞(ソンサング・チュンアンドン)の薬局を経営するチン・ヨンジン薬剤師は8日「風邪薬の供給が円滑ではない。今日も5人くらいは飲む風邪薬がなくて帰った」と話した。

近くの上南洞(サンナムドン)と龍湖洞(ヨンホドン)、新月洞(シンウォルドン)の薬局10カ所でも、薬剤師らは解熱剤や消炎鎮痛剤など風邪薬が足りないと話した。

ある薬剤師は「風邪薬の品薄は、新型コロナウイルス感染以降続いてきたが、最近さらにひどくなったようだ。専門薬・一般薬を問わず供給が足りない」と訴えた。

インフルエンザ治療注射剤も足りない。慶尚南道医師会の関係者は「ペラミフルなどのインフルエンザ注射剤が入手できないという話が地域の病院、医院から聞こえてくる」と述べた。

今回の風邪薬不足の原因については、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎など呼吸器疾患が流行し、風邪薬の需要が大幅に増えたことが挙げられる。また、中国の風邪薬の品薄が国内供給に影響を及ぼしているとの見方、ロシアのウクライナ侵攻の長期化による原料の供給遅れが原因――といった指摘もある。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News