【1月14日 AFP】サッカーアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)は13日、カタール・ドーハなどでグループリーグの試合が行われ、グループAの中国はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で得点が取り消しになり、タジキスタンと0-0でドロー。一方で優勝を目指すグループBのオーストラリアは2-0でインドを下し、白星発進を果たした。

 中国は試合残り10分、朱辰傑(Zhu Chenjie、ジュ・チェンジェ)がCKに頭で合わせて決勝点を決めたかに思われたが、VARレビューで確認した結果、ゴールライン上にいた味方選手がオフサイドを取られてゴールは取り消され、選手は困惑させられることになった。

 それでもチームを率いるアレクサンダル・ヤンコビッチ(Aleksandar Jankovic)監督としては、勝ち点1を拾えたのが幸運に思える結果だった。FIFAランキング79位の中国は、同106位の相手に対してほとんどの時間で攻勢にさらされた。対してこれが本大会初出場のタジキスタンは、多くのチャンスをつくったが決め切ることができなかった。

 オーストラリアは気持ちの入ったインドを2-0で退け、優勝へ向けて順調に滑り出した。インドの固い守備の前に前半は均衡を破れなかったが、後半のジャクソン・アーヴァイン(Jackson Irvine)とジョーダン・ボス(Jordan Bos)のゴールで試合を決めた。

 またこの試合では、山下良美(Yoshimi Yamashita)氏が女性として初めてアジアカップの主審を担当し、スムーズに試合を裁いた。

 同グループのもう1試合ではシリアとウズベキスタンが0-0のスコアレスドローに終わった。(c)AFP/James LEGGE