【1月12日 AFP】バルト3国歴訪の一環としてエストニアの首都タリンを訪問したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は11日、「停戦」はロシアを利するだけで、再び軍備を整える時間を与え、ウクライナは「蹂躙(じゅうりん)」されることになると訴えた。

 ゼレンスキー氏はエストニアのアラル・カリス(Alar Karis)大統領との共同記者会見で、「ロシアに2、3年与えれば、わが国は蹂躙されるだろう」「われわれはそのようなリスクを負うつもりはない。ロシアを利するために停戦することはない」と述べた。

 さらに、ロシアとの「長期戦」はウクライナにとって好ましくないと強調した。

 一方カラス氏は「ウクライナへの無制限の武器供与」を呼び掛けるとともに、「戦争においては、侵略者の軍事施設を攻撃し、敵の進軍を遅らせ弱体化させることが避けられないのを理解する必要がある」としてウクライナが西側製兵器でロシア国内を攻撃するのを認めるべきだと訴えた。(c)AFP