【1⽉21⽇ Peopleʼs Daily】中国国家発展改革委員会が先ごろ発表した「国家カーボンピークアウト試行建設方案」(以下、「試行建設」)は、中国が世界に向けて約束した、2030年までに二酸化炭素の排出を減少に転じさせ、2060年までに二酸化炭素の排出を事実上のゼロにする「ダブルカーボン」の目標を達成するために、100の都市や地域を対象に、より具体的な推進策を示すものだ。それぞれの地域では各種条件と発展段階が異なる。カーボンピークアウト試行建設の展開は、地方の主動性と創造性を引き出すことに結び付く。そして全国に向けて実現可能、再現可能、普及可能な経験や方法を提示して、「ダブルカーボン」の実現を後押しする。

「試行建設」の場所には江蘇省(Jiangsu)、山東省(Shandong)、広東省(Guangdong)などのエネルギー消費の多い地方だけでなく、山西省(Shanxi)、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)、陝西省(Shaanxi)などの各種のエネルギー資源が豊富な地方もある。

「試行建設」の対象に選ばれた地方はこれまでも炭素排出削減を積極的に模索してきた。内モンゴルは中国全国に資する生態炭素吸収基地の構築に努めている。安徽省(Anhui)はグリーン製造を推進している。広東省の4000キロの大陸部海岸線では洋上風力発電の光景が連なる。各試行建設地域は「ダブルカーボン」の道で一歩先行し、さらには科学技術革新の強化、政策メカニズムの完備、全住民行動の展開などで改革を進めていく。

 世界最大の発展途上国である中国は、世界最大の炭素排出の減少を実現し、世界最短の時間でダブルカーボンを実現することになる。その難しさは容易に想像できる。「試行建設」はその過程の中で、より少ない投入で最適な道筋を模索する。「試行」は範囲を限定した基礎的な模索であり、問題が発生しても制御可能で、革新の余地が大きく、人々の「他に先駆けて創造する」精神を刺激することができる。そして、末端での探索を基礎としたグランドデザインを策定し、強大な国家の力により末端の成功経験を速やかに普及させることができる。「ダブルカーボン」事業はまず試験し、次に総括し、さらに普及させる過程で進められる。

 中国の「ダブルカーボン」については、印象的な数字がすでに出現している。中国全国での一次エネルギーに占める石炭の割合は2012年には68.5%、2017年は60.6%、2022年は56.2%と、安定して低下している。さらに電気自動車(EV)など新エネルギー車の保有台数では2014年が22万台、2017年は153万4000台、2022年には1310万台と急増している。この「減る数字と増える数字」からは、世界第2の経済国がグリーン発展を実現する力強い脈動を感じることができる。「試行建設」をけん引役とし、全国各地での革新と模索を引き出すことで、「ダブルカーボン」の目標が描く美しい光景の出現が徐々に近づく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News