【1月11日 AFP】サッカー第18回アジアカップ(2023 AFC Asian Cup)は12日にカタールで開幕を迎え、24か国の代表チームとアジアのビッグスターが一堂に会する1か月にわたる戦いが始まる。

 ここではAFPが選んだ注目の5人の選手を紹介する。

■三笘薫(日本代表)

 昨季プレミアのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)で一連の見事な活躍を披露するまで、三笘薫(Kaoru Mitoma)は一般のサッカーファンには名を知られていなかった。

 2021年にブライトン加入してベルギーにレンタル移籍された後、22-23シーズンはチームに復帰し、これまでに公式戦65試合で13得点14アシストを記録している。

 約2年前に代表デビューを飾り、これまで18試合で7ゴールを記録しているものの、足首を負傷する中で今大会を迎えることになる。森保一(Hajime Moriyasu)監督は代表メンバー発表の際、三笘を「大会期間中の早い段階で起用できる見込み」と話したが、少なくとも1試合は欠場するとみられている。

■孫興民(韓国代表)

 韓国代表とイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で主将を務める孫興民(Son Heung-Min、ソン・フンミン)について、これ以上何が言えるだろうか。

 孫はプレミア屈指のストライカーの一人で、過去5年の間安定してアジア最高峰の選手であり続けている。昨季はチームの不調もあって不振だったが、アンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)新監督の下でチームとともに生き返り、さらにはキャプテンにも任命された。

 また、韓国代表のユルゲン・クリンスマン(Juergen Klinsmann)監督の下でも生き生きとプレーしているようで、昨年11月に行われたW杯北中米大会(2026 World Cup)予選の中国戦では2ゴール1アシストを記録し、3‐0の勝利に貢献している。

■金ミン哉(韓国代表)

 その堂々たる体格から「モンスター」の異名を持つ金ミン哉(Kim Min-jae、キム・ミンジェ)は世界有数のディフェンダーで、韓国の守備の要だ。

 金はニックネームに似合わず、エレガントなセンターバックで、ピッチ上で見事なボールさばきも見せている。

 2022年夏にイタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)に加入すると、リーグ優勝を果たしたチームの主力となり、ファンからの人気も獲得した。今季はドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に加入。その移籍金は5000万ユーロ(約78億円)と報じられており、現在はレギュラーを務めている。

■サレム・アル・ダウサリ(サウジアラビア代表)

 一昨年のW杯カタール大会(2022 World Cup)で大会最優秀ゴール候補の得点を決めているサレム・アル・ダウサリ(Salem Al-Dawsari)は、カタールの地には良い思い出を持っている。

 昨年、アジア・サッカー連盟(AFC)の男子年間最優秀選手に選ばれたアル・ダウサリは、W杯を制したアルゼンチンとの大会初戦でチームを勝利に導く衝撃的なゴールを決めた。

 32歳のアル・ダウサリは長年アジア最高峰の選手の一人であり、母国の強豪アル・ヒラル(Al Hilal)に所属している。

■メフディ・タレミ(イラン代表)

 1976年を最後に優勝から遠ざかっているイラン代表にとって、ポルトガル1部のFCポルト(FC Porto)に所属するメフディ・タレミ(Mehdi Taremi)は、久々のタイトルへ最高のチャンスを与える存在となっている。

 2020年にポルトガルの強豪ポルトに加入して以来、タレミは驚異的なゴール数を記録。代表としても2試合に1点以上のペースでゴールを決めている。

 しかし、指導者にとっては常に扱いやすい人物ではなく、2022年には当時の代表を指揮していたドラガン・スコチッチ(Dragan Skocic)氏を批判したため、2試合でメンバー外となったこともある。

 それでもタレミの実力には疑いの余地はなく、イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)に所属するサルダル・アズムン(Sardar Azmoun)と強力なパートナーシップを築くだろう。(c)AFP