【1月10日 AFP】中国国防省は10日、米ワシントンで前日まで2日間にわたって行われた両国高官による防衛政策調整協議について、台湾問題で「決して譲歩しない」と伝えたほか、南シナ海(South China Sea)での「挑発行為」をやめるよう米側に求めたことを明らかにした。

 同省によると、中国側は「台湾問題をめぐっては決して譲歩することも引き下がることもしないと強調」するとともに、米国に対し、台湾への「武器供与をやめる」よう求めた。

 また、「南シナ海における軍事展開と挑発行為を減らし、各国による違反行為や挑発を支援しないよう」要請した。

 米政府によれば、協議には国防総省のマイケル・チェイス(Michael Chase)副次官補(中国担当)と、中国国防省の宋延超(Song Yanchao)国際軍事協力弁公室副主任が出席した。

 国防総省によると、米側は「競争が紛争に発展するのを防ぐ」ためには「軍同士の対話ラインの維持」が重要と訴えた。

 チェイス氏は、米軍としては「国際法が許す限り海空のいかなる場所においても安全かつ責任を持って活動する」と述べたという。(c)AFP