【1月9日 AFP】米アラスカ航空(Alaska Airlines)が運行するボーイング(Boeing)「737MAX9」機の一部部品が吹き飛ばされた5日の事故で、上空5000メートルから機外に放り出されて地面に落下したiPhone(アイフォーン)が、このほど発見された。スクリーンには傷やひびは見られず、バッテリー残量も約半分近くあった。

 5日の事故では、ポートランド国際空港(Portland International Airport)を離陸したアラスカ航空1282便の「ドアプラグ」と呼ばれる部品が吹き飛び、同機は緊急着陸を余儀なくされた。

 事故発生当時、機内の気圧が急激に下がったことで携帯端末やワイヤレスイヤホン、衣服などが機外に放り出された。

 iPhoneを発見したのは、ワシントン州のショーン・ベイツさん。道路沿いの植え込みの中を調べていた際に、事故機から落下したとみられる携帯端末に気が付いた。

 ベイツさんは7日、発見したiphoneの写真をX(旧ツイッター)に投稿。端末には預け手荷物料金の電子領収書が表示されており、スクリーンには傷やひびも入っていなかった。バッテリー残量は44%でフライトモードに設定されたままだった。

 iPhoneには充電器のコネクターが装着されたままでケーブルはちぎれていたが、それ以外の破損はないように見える。

 ベイツさんによると、発見したiPhoneについて米国家運輸安全委員会(NTSB)に連絡したところ、事故機から落下・発見された携帯端末は2台目と言われたという。(c)AFP