中国内蒙古の大草原で育った「国の子ども」 65年ぶりに95歳の実父と再会
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【1月9日 CGTN Japanese】このほど、中国北部内蒙古自治区のシリンゴル盟公安局(警察局)と中国南部浙江省の公安庁(警察庁)が共同で行ったDNA鑑定によって、中国の「国の子ども」の一人である韓愛栄さんが、実の父親を探し当てることに成功しました。韓愛栄さんは11月18日、江蘇省に住む95歳の父親と再会を果たしました。
「国の子ども」は、1950年代末から1960年代の初めにかけて、中国南方のいくつかの省と市の児童養護施設から内蒙古自治区の大草原に送られた子どもたちのことです。当時、約3000人あまりが内蒙古の牧畜民に引き取られ、育てあげられました。この歴史は中国の文学作品や映画でも知られ、人々から親しみを込めて「国の子ども」と呼ばれるようになりました。韓愛栄さんもそのうちの一人です。
当時、内蒙古自治区に到着した子どもたちは、一時的に孤児院で養育され、北方の環境に慣れて体調が良くなってから、養子縁組家庭に入りました。草原の母親たちは広大な内蒙古の大草原で、地域を超え、血縁を超え、大きな愛とぬくもりで、3000人の子どもたちの命を救いました。
韓愛栄さんが大人になると、養母は養子縁組の経緯を伝えました。すると、彼女は2006年から「国の子ども」たちの一部と一緒に、実の親探しを始めました。2021年、全国の公安機関が「家族再会」のための活動を行うと、韓愛栄さんはシリンゴル盟の公安機関を訪ねて応援を求めました。警察官は彼女の血液検査と鑑定を行い、遺伝子関連のデータを分析してデータベースに登録しました。一方、2023年8月、江蘇省に住む呉南生さん一家も、親探しボランティアチームの支援を受けて宜興市で血液サンプルを採取し、データベースに登録しました。
ほどなくして、DNA鑑定で両者の親子関係が証明されたという情報が伝えられ、韓愛栄さんと実父との再会が実現しました。韓愛栄さんは「95歳になった父に会うことができて、とてもうれしいです」と涙し、「父をお風呂に入れてあげて、食事を作ってあげたいです。やっと私の念願も叶います。これからもできるだけ父に会いに来たいと思っています」と語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News