【1月9日 CGTN Japanese】中国東部の浙江省嘉興市でこのほど、5~6歳の幼稚園児が塾の教室で授業を受けていました。ある子が気が散ってふと窓の外を眺めると、向かいのビルの部屋から火が出ているのに気づき、すぐに「火事だ」と大声で叫びました。

 塾の先生はその叫び声を聞いて、すぐに火事が起きていることに気づきました。先生は素早く階段を降り、建物の警備員に状況を伝えました。警備員らはすぐに動き出し、消火器を手に火事が起きた店舗に向かいました。幸い発見が早かったため、火はさほど広がらず、死傷者も出ませんでした。数分にわたる消火活動の結果、鎮火に成功し、周囲の建物や住民の安全を確保することができました。

 調査によると、火事が起きた店舗は「高さんのネイルサロン」でした。オーナーの高さんは「店員がコンロでお湯を沸かしていた。仕事に集中していたためかコンロから出火したことに気づかなかった」と説明しました。

 授業中に集中力が続かず、本来なら先生に怒られるはずだった園児は、火災の発生にいち早く気づいて先生に伝え、大事に至らなかったことで、ネットユーザーから称賛されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News