【1⽉9⽇ Peopleʼs Daily】クラウド利用で生徒に宿題を送信、データ利用で授業中の生徒の学習行動を分析、学校管理プロセスのデジタル化への移行推進――。中国の教育界では、こんな動きが進行中だ。世界の多くの国の政府関係者や専門家、現場の教師、企業代表と、人工知能(AI)時代の教育の発展方向について語り合う会議も実施されている。

 AIは教育の現代化にも多くの可能性をもたらしている。中国政府が発表した「次世代AI発展計画」は、スマート技術を利用して人材育成や教育の方法の改革を加速すると明記した。中国政府・教育部は「大学AI革新行動計画」を発表して、AIによる教員育成補助を2度にわたって試みた。中国政府の科学技術部など6部門は共同で、AIを応用した再現可能かつ普及可能なスマート教育のモデルを構築するための経験を蓄積することを求める通告を、初めて出した。教育分野でのAI利用は、中国における教育の変革に、躍動力を注ぎ込んでいる。

「AI+教育」の応用は身近にある。音楽の授業ではバーチャルの「メタ先生」が時空の制約を乗り越えて多くの学校の生徒を率いて一緒に歌う。体育の授業での縄跳びを使った測定では、スマート端末に心拍数の変化、縄跳びの回数、平均速度などがリアルタイムで表示される。技術は教室を変える無限の可能性を秘める。例えば、仮想現実(VR)技術により、生徒は宇宙服を着て宇宙を散歩するシミュレーションを通じて、広大な星の世界の魅力を感じることができる。ますます多くの学校がAI教育を実施したり準備したりしている。

「AI+教育」は教育環境を変革する。AIは授業、練習、試験、評価、管理の各段階を補助し、教師がより上手に教えられるようにする。虚実を融合した多くの場面で、生徒がよりよく学べるようにする。大量のデータと強大化を続ける演算能力により、学校の管理がより精密になる。AIの支援により良質なデジタル教育資源が垣根を越えて伝わり、より公平で開放的な教育を推進する。チベット自治区(Tibet Autonomous Region)奥地のメトク県(Medog)では、「スマート授業」が県全域をカバーしたおかげで、メンパ族の子の小学校入学率100%が実現した。

 中国の「AI+教育」の発展には良好な基盤と強みがある。例えば音声認識や視覚認識などの技術が世界をリードしている。また国家スマート教育プラットフォームにある生徒2億9100万人分と教師1844万3700人分の膨大なデータを利用することができる。全国の小中高等学校のインターネット接続率は100%に達し、99.5%の学校にマルチメディア教室があり、学校に配備されている教師または生徒用端末の台数は2800万台を超えた。

 未来を見据えて手を携えて、質の高い温かみのあるAI利用の教育を創出すべきだ。人と機械の協働をいかに賢くし、人と機械の対話をいかに円滑にするかは、「AI+教育」の長期的な課題だ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News