【1月9日 AFP】ウクライナ各地で8日、ロシア軍の攻撃を受けて計約50人が死傷した。ウクライナは西側諸国からの軍事支援で防空システムを強化し、ロシア軍の無人機やミサイルの大半を迎撃してきたが、この日に撃墜したミサイルは51発中18発にとどまった。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は定例演説で、「残念ながらけさ、再び大規模なミサイル攻撃が始まった」「45人が負傷し、現時点で4人の死亡が確認されている」と明らかにした。

 大統領府によれば、ゼレンスキー氏の故郷、中部クリビーリフ(Kryvyi Rig)のショッピングセンターと複数の高層ビルがミサイル攻撃を受け、1人が死亡。西部フメリニツキー(Khmelnytsky)でもミサイル攻撃で2人が死亡し、北東部ハルキウ(Kharkiv)では高齢の女性が自宅の下敷きになって亡くなった。

 ロシア国防省は、「軍事」目標のみを攻撃したとしている。

 ウクライナ空軍の報道官は、「きょうは多数の弾道ミサイルが撃ち込まれた」とし、「(ミサイル)迎撃率が低いという声も多い」と認めた。その一方で、無人機はすべて破壊し、ミサイルも幾つか標的を外したことから、防空システムとしては「上出来」だったと主張した。(c)AFP