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【01月06日 KOREA WAVE】韓国で、患者に親切にしていたある薬剤師が亡くなったニュースが伝えられ、生前故人が経営していた薬局の前に故人を偲ぶポストイットが貼られた。

最近、イラストレーターキクニのインスタグラムアカウントには、ソウル市江東区(カンドング)で薬局を経営していたある親切な薬剤師の話が紹介された。薬剤師A氏は妻と薬局を経営しており、朝早くオープンして夜遅くまで患者を迎えた。

ところが最近になって薬局を閉めることが1日2日と増えてきた。1カ月以上閉まっていた薬局には「個人的な事情でしばらく閉めます」という告知後、訃報が貼られた。

その後、薬局のガラスドアにはお客さんが書いたメモ書きが何枚も貼られた。

故人の娘B氏によると、一昨年、B氏の母親は飲酒無免許バイクによる正面衝突事故に遭い、肺機能永久障害という診断を受けた。入院生活を終えて家に帰って幸せな瞬間も束の間、今度は父親が肺動脈血栓手術を受けて再び戻ることはなかった。

B氏は「70歳の誕生日の3日前に最後の挨拶もまともにできないまま父親を送った」と悔やんだ。

一方で多くの患者が故人を偲んでいる様子に「このように多くの方々が一緒に泣いて残念がってくださるとは思わなかった」と驚いた様子だった。

事情を知った常連客は、「薬局の灯りが消えた後、路地が暗くてさらに心が痛くなった。住民の体の世話に追われて自分の体に気を使うことができなかったようでさらに心が痛い。今まで本当にありがとうございました」と哀悼の意を表した。

他にも「薬局がなくなった姿を見ると、温かかった路地が寂しくなった。薬剤師さん、いいところに行かれたのでしょうね」「39年間、町内の健康の番人になってくださいました。天国で安らかに眠ってください」などの反応が続いた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News