【1月3日 AFP】ロシアとウクライナは2日、新たな攻撃を実施した。ウクライナでは集合住宅が破壊され、ロシアでは国境付近の地域が標的とされた。

 ウクライナでは、主に首都キーウと北東部ハルキウ(Kharkiv)が攻撃を受けた。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は1日、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド(Belgorod)市への激しい攻撃を受け、ウクライナへの空爆を強化すると発言していた。

 ウクライナ当局によると、ロシアによる2日の攻撃で5人が死亡、130人が負傷した。

 一方ベルゴロド州知事によると同日、ウクライナの攻撃により少なくとも1人が死亡、5人が負傷した。

 ロシアは、軍事施設のみを攻撃したと主張しているが、ウクライナのルステム・ウメロフ(Rustem Umerov)国防相は、これを否定。集合住宅と重要インフラ設備を意図的に狙ったとしている。

 ロシアからの攻撃を受けてウクライナ政府は、防空装備や無人機、長距離ミサイルの提供を早めるよう西側諸国に訴えた。しかし、最近は支援国の「支援疲れ」も指摘されている。

 2日のロシア軍の攻撃ではミサイル99発が発射され、うち72発を迎撃したとウクライナ政府は主張している。一方、ロシアは、ベルゴロドでウクライナのミサイル9発を迎撃したとしている。

 首都キーウへの攻撃について、ビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)市長は、2人死亡、49人負傷と発表した。イーホル・クリメンコ(Igor Klymenko)内相も、キーウ州で2人死亡したと述べた。(c)Anna MALPAS