イスラエル、レバノン攻撃でハマス幹部殺害
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【1月3日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)幹部が2日、レバノン南部でイスラエル軍の攻撃により死亡した。ハマスとレバノンの治安当局者が明らかにした。
治安当局高官はAFPに対し、ハマスのサレハ・アルリ(Saleh al-Aruri)副代表とボディーガードが、イスラエルの攻撃により殺害されたと述べた。
昨年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃以降、同国軍がレバノンの首都ベイルートを攻撃したのは今回が初めて。
イスラエル軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官は、アルリ氏死亡について直接的には言及しなかったが、今後想定される「あらゆるシナリオに向け十分に準備している」と述べた。
レバノンの国営メディアは、ベイルート南郊にあるハマスの事務所がイスラエル軍の空爆を受けたと報じている。この地域は、イランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の拠点となっている。
ハマスが運営するテレビ局は、イスラエルがアルリ氏をレバノンで殺害したと伝えた。また、レバノンメディアによると、イスラエル軍の無人機攻撃により、計7人が殺害された。
ハマスはアルリ氏の死が敗北につながることはないと主張。一方、ヒズボラはアルリ氏の死の代償を支払わせるとしている。
レバノンのナジブ・ミカティ(Najib Mikati)首相はアルリ氏殺害を非難した。また、この一件は、イスラエルとハマスの武力衝突にレバノンをより深く関与させることになると述べた。(c)AFP/Aya Iskandarani with Adel Zaanoun in Gaza Strip