【12月31日 AFP】ロシアは30日から31日未明にかけて、ウクライナに対する新たな攻撃を実施した。ロシアは前日、西部ベルゴロド(Belgorod)に対するウクライナ軍の「テロ攻撃」への報復を宣言していた。

 地元当局によると、標的にされたのはウクライナ北東部のハルキウ(Kharkiv)市で、イラン製無人機シャヘド(Shahed)数機が襲来した。

 ハルキウのイーホル・テレホフ(Ihor Terekhov)市長はテレグラムに、「ハルキウはロシア無人機の夜襲を受け、中心部の建物が損壊した。被害を受けたのは軍事施設ではなく、カフェやアパート、オフィスだ」「ロシア側はおおみそかにわが市を威圧しようとしているが、われわれは恐れない」と投稿した。

 ロシアでは30日、西部ベルゴロド(Belgorod)市への攻撃で22人が死亡、数十人が負傷した。ロシア側としては、2022年2月のウクライナ侵攻開始以来最多となる民間人死者を出した。

 ベルゴロドはウクライナ国境からわずか30キロしか離れておらず、ロシアが「無差別砲撃」と呼ぶ攻撃にさらされている。

 ロシアは国連安全保障理事会(UN Security Council)の緊急会合で、30日の攻撃では広く禁止されているクラスター弾が使われ、スポーツ施設とスケート場、大学が標的にされたと主張した。(c)AFP