【12月29日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は29日、けがから約1年ぶりの復帰戦を目前に控え「調子は良い」と明かしつつ、すぐに大会で優勝する可能性は低いと述べた。

 37歳のナダルは股関節に2度の手術を受け、2回戦敗退に終わった今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)を最後に実戦から遠ざかっているが、31日開幕のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で復帰を果たすことになっている。

 ブリスベン市内でプロモーションイベントに参加したナダルは「調子は良い」とコメント。その上で「文句は言えない。1か月前に予想していたより、はるかに良い感触だ。だが、今の時点で大会で優勝することは考えられない」とし、「今できるのはコートへの復帰を楽しむことだ」と話した。

 ブリスベン国際の後には全豪オープンも控えるが、「正直、あまり期待はしていない」と明かし、自らに期待しているのは「コートに出て戦えるのを感じて、全力を尽くすことだけ」と語った。

 今月は全豪オープンの気温やコンディションに近い環境を求め、クウェートにある自身のアカデミーで過ごしてきたが、強度を高めた練習を始めたのはここ1か月のことだとし、「最初は厳しいプロセス」になると予想。「不可能なことはないが、自分としてはここにいること自体が勝利だ」と述べた。(c)AFP