【12月27日 AFP】英イングランドの地方部で、ホームレスの数が5年で40%増加したことが分かった。地方部で活動する慈善団体が26日、明らかにした。

 英国では生活費の高騰が深刻化。食費、光熱費、家賃、住宅ローンの金利が上がる中、会計が苦しくなった人も多い。

 2022年10月には、インフレ率が11%と過去41年で最高を記録した。今年11月には3.9%まで下がったが、主に10年前に比べ福祉手当が減額されていることや住宅不足などから、食料を買えない人やホームレスが増加している。

 イングランドの地方部で手頃な住宅の供給を訴えている慈善団体CPREによると、地方のホームレスの数は2018年には1万7212人だったが、2023年には2万4143人に増加した。多くの自治体において賃金が上がっていないことと住居費の値上がりが背景にあるという。

 同団体によると、イングランドで最もホームレス率が高い地方自治体は、ロンドンの北東に位置するボストン(Boston)だった。

 10万人当たりのホームレスの数は全国平均では15人だが、最新データがある今年9月時点で、ボストンでは48人に上った。

 次いで、ロンドン北部ベッドフォード(Bedford)が10万人当たり38人、イングランド南西部ノースデボン(North Devon)は29人となっている。

 CPREは、「都市部と違い、地方のホームレスは目につかないことが多い。野山で野営したり、農場にある建物で雨露をしのいだりしている」としている。またこうした人々は「支援を受けていないことが多い」ため、実際の数は政府統計を利用した今回の分析を上回ることはほぼ間違いと指摘した。

 同団体によると、イングランド地方部では30万人が公営住宅への入居を待っている。(c)AFP/Stuart GRAHAM