イーマート30周年創立記念行事が開かれたソウルイーマート龍山店(c)news1
イーマート30周年創立記念行事が開かれたソウルイーマート龍山店(c)news1

【12月27日 KOREA WAVE】物価高・不景気に消費者の財布の紐を緩めるための流通価格割引プロモーションが韓国で「年中行事化」する雰囲気になっている。主要大型マートが「物価抑制の急先鋒」として乗り出した結果だが、一部では頻繁なセールで消費者が定価購入を敬遠する「定価不信」傾向が強くなるのではないかという懸念が出ている。

イーマートとロッテショッピング、ロッテマート、ホームプラスは今年に入って大型セールのほかにも毎週チラシイベントを開催し、割引のない日がなかったことが確認された。

品目やカテゴリーなどには差があったが、あるセールは1カ月間ずっと、あるセールは2週間単位などで開催され、2~3の割引セールが重なった場合も少なくなかった。

イーマートは今年1月1~2日の「デイワン」イベントでブランド韓牛を最大半額で販売し、多様な1+1商品を用意した。4月には新世界(シンセゲ)グループがプロ野球開幕に合わせた上半期最大規模の顧客特典イベント「ランダースデー」を開催した。

11月には17~19日に「スクデー」と20~26日にトレーダーズ13周年記念感謝イベントを、12月に入った14日までイーマート創立30周年イベントを、それぞれ開いた。

ロッテマートは3月末~4月にマートとスーパーが共同開催した「オンリーワンセール」を通じて25の商品群を特価販売し、6月にはやはり両者が共同企画した「オンリーワンディール」を開催した。11月にはロッテ11の系列会社が共同で「レッドフェスティバル」を開催し、半額サムギョプサル・キングクラブを出した。

非食品イベントとしては8月最大規模のヘルス&ビューティー(H&B)イベント「ビューティーフレックス」を、10月から11月にかけてはペット用品最大割引展「トンジャンウィーク」をそれぞれ開催した。

ロッテマート関係者は「消費者がよく購入する品目やタイムリーな商品を選定し、月間イベントまたは週末の特価販売とした」として韓牛とサーモン、キュウリ、リンゴなども例示した。

ホームプラスは創立26周年を記念して3月最大半額割引を実施する「ホームプラン」と7月「サマースーパーセールホームプラン」、8月倉庫大開放イベント「ホームプル大乱」、11月コリアセールフェスタの一環「ホームプルメガフードウィーク」、今月最後の「ホームプル大乱」などを相次いで開催した。

絶え間ない割引はマージンが減っても在庫を一掃し販売額と利益を増やそうとする一種の苦肉の策のようだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News