サプライチェーンを国際協力の「ウィンウィンの絆」にする
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【12⽉27⽇ Peopleʼs Daily】北京市内でこのほど開催された第1回中国国際サプライチェーン促進博覧会(China International Supply Chain Expo、CISCE、チェーン博)では、速報値によれば200件以上の協力協定などが締結され関連金額は1500億元(約3兆円)以上に達するなど、実り多い成果を上げた。チェーン博にはサプライチェーンを国際協力の真の「ウィンウィンの絆」にする狙いがある。多くの出展者が累計62の新製品や新技術、新サービスをチェーン博で初公開するなど、チェーン博は商材発表の場に選ばれた。チェーン博は発展途上国が産業チェーンやサプライチェーンにおける強みを示す重要な場でもある。
チェーン博は貿易促進・投資協力・革新集積・学習交流の機能を一体化し、上・中・下流の連携や各規模の企業のマッチング、産学の協業、中国内外の企業の交流を促進するものだ。すなわち、中国の対外開放が継続していることを示す縮図だ。中国のGDPは今年1-9月に前年同期比5.2%増加で、世界の主要経済国の中で上位だった。多くの国際機関と金融機関が最近になり、今年の中国経済の成長見通しを引き上げた。世界経済の回復が不調である中で、中国経済は安定して好調に向かう勢いを維持している。各方面が「中国への投資は未来への投資だ」との考えをさらに強めている。
歴史と現実が証明しているように、世界の産業チェーンの協力が深まり続ける時、世界各国は普遍的に利益を得る。産業チェーンの協力が阻害されれば、世界各国は普遍的に損害を受ける。国連貿易開発会議(UNCTAD)のレベッカ・グリンスパン(Rebeca Grynspan)事務局長が指摘したように、「われわれは一人で戦うのではなく、手を携えて多国間主義と対話を支持する必要がある」ということだ。
中国は保護主義と各種の「切り離し」に反対し、貿易と投資の自由化と利便化を促進し、公正、合理的、透明な国際経済貿易ルール体系の構築を推進している。チェーン博は世界の産業界の切実な願いに沿ったものであり、中国の大国としての責任感を体現している。アフリカ連合(AU)駐中国代表所のラハムタラ・ムハマド・オスマン・エルノ(Rahamtalla Mohamed Osman Elnor)常駐代表は、「中国は多国間主義の提唱者であり、多くの国内外の企業や機関が第1回チェーン博に参加したことは、団結と協力が極めて重要と認識していることを示しています。われわれは多国間主義を信じねばなりません」と述べた。
チェーン博マスコットの「リンキー」はサプライチェーンのリンクを象徴するジグソーパズルのような形だ。三角形の体の構造はチェーンの安定と安全を意味する。チェーン博は中国のものであり、世界のものである。中国は各方面と共に、チェーン博などを通じて世界の産業チェーン・サプライチェーンをより強靭(きょうじん)で、より効率的で、より活力あるものにし、世界経済の回復と世界の発展と繁栄を促進するためにより大きな貢献をしていく考えだ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News