【12⽉27⽇ Peopleʼs Daily】国連(UN)気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された。会議のある出席者は、「(気候変動対策で)中国が引き続きけん引役を務め、各方面と共に公平かつ合理的で協力とウィンウィンの世界の気候管理システムの構築推進に知恵と力をもって貢献することを期待します」と述べた。

 COP28では12月1日、世界の温室効果ガス排出問題に取り組むとともに、気候変動の影響を最も受ける地域の農家の命と生計を守ることを目的とした食料、農業、気候行動に関する宣言に130か国以上が署名した。

 2日には中米両国の気候問題担当特使である解振華(Jie Zhenhua)とジョン・ケリー(John Kerry)の両氏が、「気候危機に対応するための協力強化に関するサニーランズ宣言」の実行やメタンガス排出抑制、国際協力などについて討議した。

 元国連事務次長で世界資源研究所(WRI)上級顧問のエリック・ソルハイム(Erik Solheim)氏は「私は中国の多くの地域を訪れ、各地の環境改善を目にした。人々の獲得感や幸福感は絶えず高まっています」と述べた。

 米国NPOの環境防衛基金(EDF)のフレッド・クルップ(Fred Krupp)総裁は「中国の関連部門と20年以上にわたり協力しており、中国の環境保護、炭素排出権取引市場、コミュニティーのグリーンスペースなどの面での発展の成果を見てきました」と述べ、「米国と中国には気候変動分野で広範な共通利益があります。世界各国が共に努力し、よりよい未来を築くことを期待します」と述べた。

 COP28では、一般人向けエリアだけで600以上のイベントが開催された。UAEが12月1日に主催した「グリーン・低炭素モデル転換加速フォーラム」では、騰訊(テンセント、Tencent)やUAEのエコ技術実験都市のマスダールシティ(Masdar City)などが「世界低炭素イノベーション連盟」の発足を宣言した。同連盟にはアジアインフラ投資銀行(AIIB)、マサチューセッツ工科大学(MIT)、マッキンゼー(McKinsey & Company)、シーメンス(Siemens)など30以上の機関や企業が加盟した。テンセントのカーボンニュートラル実験室の責任者である許浩(Xu Hao)氏は、「低炭素分野の利益関係者の意思疎通と協力を深め、中国の低炭素イノベーション企業のよりよい海外進出を後押ししたいです」と述べた。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の副議長経験者でもあるモハン・ムナシンゲ(Mohan Munasinghe)氏は、「中国は発展途上国として、生態文明建設を推進するために苦しい努力を払い、大きな成果を収めました。中国はグリーンな『一帯一路(Belt and Road)』の共同建設を提起し、清潔で美しい世界の共同建設を提唱しています」と、中国を評価した。

 解特使は、「中国は責任ある発展途上の大国として、気候行動の戦略的不動心を堅持してきました。中国の経済社会の発展はすでに全面的にグリーンモデル転換の軌道に乗っています。中国は引き続き実務的な行動と南南、南北協力により世界の気候危機に対応し、持続可能な発展を実現し、清潔で美しい世界を建設するためにより大きな貢献をしていきます」と語った。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News