【12月30日 CNS】最近、若者たちが夜間学校に通うものの「一つの授業も受けられない」という話題が盛り上がっているが、週末に多くの若者たちが裁縫コースに参加するようになっている。このような時代感あふれる技術が、なぜ若者たちの新たな人気の的になっているのだろうか?

 取材に対し、ある回答者は「裁縫の最大の魅力は、自分の頭の中のものを現実の衣服に変えることができることだ」と語った。また、あるコスプレ愛好者の女性は、道具や化粧を得意とする友達がいるため、自分で裁縫を学んで衣装を作っているのだと語った。

 多くの子持ちの女性が、裁縫を学ぶのは趣味であり、日常生活を豊かにするためなのだと述べている。アモイ市の「90後(1990年代生まれ)」の母親、林(Lin)さんは、自分は手作りが大好きで、他の趣味と比べ、「裁縫は自分が好きなものを現実に作り出すことができ、生活を便利にし、自分自身を喜ばせることができるものだ」と述べている。林さんによると、現在、娘の制服以外の家庭のほとんどの服は自分の手作りで、ソファーのカバーも作っている。林さんは妊娠中に裁縫を独学で学び、娘が生まれたときの包み布、小さな毛布、寝袋なども自分で作ったのだという。 

 成都市(Chengdu)のある裁縫コースの責任者は、現在、裁縫を学んでいる人びとは主に若者、子持ち専業主婦、退職者で、「その中でも若者が最も多く、ほとんどが20代から30代で、その中の大部分は趣味から学び、一芸を持つことを望んでおり、自分のスキルを向上させたい人も多く、起業を望む人もいる」と述べている。

 上海市のある裁縫コースの責任者は、「今年、自分のスタジオで2種類のオフライン裁縫基礎コースを開設した。一つは月曜日から金曜日までの長期コース、もう一つは週末の趣味コース。長期コースに申し込む人は少なく、主に子持ちの女性や退職者が多いが、週末は若者が多い」と話す。

 上記の責任者は、大部分の若者たちは週末にここで3~4時間を過ごしている。彼らは、基本的には裁縫の楽しさを体験するために学び、さらに多くのスキルと人生の洞察を得ることができ、個人の成長を豊かにすることができるのだと紹介した。また、「今年開設されたばかりのコースであるため、最近の申込者数が最初に比べ徐々に増えていると感じている」と述べている。

 若者が余暇を利用してスキルを学ぶ潮流について専門家は、「無用の用」と見える一部のコースが、働いている若者たちに追求されているのは、終身学習の魅力を反映しているのだと述べている。終身学習は、資格取得や進学を追求するのではなく、視野を広げ、生活を充実させるためのものだという。(c)CNS/JCM/AFPBB News