仏、インド人約300人乗せた航空機の停止命令解除 人身売買疑いで離陸阻止
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【12月25日 AFP】フランス当局は先週、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ発ニカラグア行きの旅客機に人身売買の被害者が含まれているという匿名通報を受け、同機に運行停止を命じ、乗客のインド人303人に事情聴取を行った。
通報のあったルーマニア・レジェンド航空(Legend Airlines)のエアバス(Airbus)A340型機は21日、給油のために立ち寄ったパリ東方150キロのバトリー(Vatry)空港に留置された。2日間にわたる乗客への事情聴取後、仏検察は24日、離陸を許可した。25日中にインド・ムンバイへ向かう予定となっている。
地元当局によると、乗客のうち12人はフランスでの亡命申請を希望している。
捜査関係者はAFPに対し、乗っていたインド人はUAEで働いていた労働者とみられ、米国またはカナダへ向かう中継地としてニカラグアを目指していた可能性が高いと語った。
パリ検察によれば、乗客には保護者など同伴者のいない未成年者が11人含まれていた。
また乗客のうち2人は22日から拘束されており、不法入国のほう助などで起訴される可能性があるという。乗員30人は拘束されなかった。
在仏インド大使館は23日、「事態の早期解決」と拘束された乗客の保護のために大使館職員が現地入りし、フランス当局と協力しているとX(旧ツイッター)に投稿した。(c)AFP/Catherine DAUDENHAN, with Kenan AUGEARD in Lille