【12月25日 AFP】イスラエル軍から解放されたパレスチナ人被拘束者2人と医療関係者らは24日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で拘束されたパレスチナ人がイスラエル軍の拘束下で拷問を受けているとAFPに述べた。イスラエル側はこれを否定している。

 イスラエル軍は、イスラム組織ハマス(Hamas)との軍事衝突が始まって以降、ハマスとの関係が疑われるパレスチナ人数百人の身柄を拘束している。

 同地区南部ラファ(Rafah)の病院責任者はAFPに対し、解放された男性約20人の体には「青あざや殴打された痕があった」と話した。 

 解放されたナイエフ・アリさん(22)はガザ地区東部で拘束された。イスラエル国境近くの収容所に連れて行かれたと話し、手首などにできた切り傷を見せた。

 2日間にわたり「後ろ手に縛られた」「飲食やトイレに行くことも許されなかった」とし、暴力が続いたと述べた。

「凍えるように寒い」収容所に連れて行かれる前には水を浴びせられ、「拷問と殴打」を受けたと語った。

 ハミス・バルディニさん(55)もイスラエル兵に拷問を受けたと主張する。昼間は殴られ、夜は「一晩中、冷水を頭にかけられた」と話した。

 イスラエル軍はこうした主張を否定。被拘束者らに「十分な食べ物と水」を提供し、「国際法にのっとった対応」をしたと述べている。(c)AFP