【12月23日 AFP】ウクライナ国防省の高官が、ロシアとの戦いで切実に必要とされる砲弾の購入費3600万ユーロ(約56億4000万円)を横領した容疑で逮捕された。検察が22日、明らかにした。

 検察によれば、高官は国防省の主要部門のトップで、砲弾を実際の価格より高い代金で購入する方法を考案。家宅捜索で裏付け書類が見つかり、身柄を拘束されている。

 ウクライナではここ数か月、国防省を含む政府高官による汚職スキャンダルが相次いで発覚している。

 汚職対策は、欧州連合(EU)加盟交渉開始の前提条件の一つとされている。EUは先週の首脳会議で、ウクライナとの正式な加盟交渉の開始で合意した。

 ウクライナは、昨年2月にロシアに侵攻されて以来、西側諸国から数百億ユーロ(約数兆円)の支援を受けている。(c)AFP