【12月21日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルの戦闘が続く中、エルサレム(Jerusalem)のキリスト教指導者とベツレヘム(Bethlehem)当局は先月、ガザ市民に連帯を示すため、クリスマスの「不必要に華美な祝い」を自粛する決断を下した。

 同自治区ヨルダン川西岸(West Bank)にある、イエス・キリスト(Jesus Christ)誕生の地とされるベツレヘムの聖誕教会(Church of the Nativity)には、例年であれば多くの巡礼者や観光客が訪れるが、今年は巨大なクリスマスツリーやきらびやかな電飾はなく、祝賀ムードはない。

 ラテン・エルサレム総大司教は、恒例のクリスマスイブの集団ミサを執り行う予定だが、巡礼者が少ない上、イスラエル当局がエルサレムへの入域を制限しているため、参加者は限られるとみられる。(c)AFP