【12月20日 AFP】サッカークラブW杯(2023 FIFA Club World Cup)は19日、サウジアラビアのジッダ(Jeddah)で準決勝が行われ、アジア王者の浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)は0-3で欧州王者マンチェスター・シティ(Manchester City、イングランド)に敗れた。

 シティはプレミアリーグでは不調が続き、さらにアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)も不在だったがレッズに快勝し、南米王者フルミネンセ(Fluminense、ブラジル)との決勝に駒を進めた。

 ハーランドがスタンドから見つめる中で、前半のシティはボール保持率80パーセントを記録しながら決定力を欠いていたが、マテウス・ヌネス(Matheus Luiz Nunes)の折り返しを浦和のマリウス・ホイブラーテン(Marius Hoibraten)が自陣ゴールに入れ、オウンゴールで先制した。

 後半には暑さの中でボールを追い続けた浦和に疲れが見える中、カイル・ウォーカー(Kyle Walker)のスルーパスに反応したマテオ・コバチッチ(Mateo Kovacic)が加入後初ゴールを決めると、すぐさま3点目を奪取。ベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)のシュートがホイブラーテンに当たってゴールに入った。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「フルミネンセとの決勝に進めてうれしい。タイトルへの最後の一歩だ。クラブW杯はこのクラブが唯一獲得できていないタイトルだから、優勝を目指していく」と述べた。

 ただし、大会規定で決勝には準決勝に登録された23人しか出場できないため、ハーランドは決勝も欠場することになる。太ももの負傷で4か月離脱しているケビン・デ・ブルイネ(Kevin De Bruyne)も今週から練習に復帰してはいるが、決勝には出られない。

 敗れた浦和のマチェイ・スコルジャ(Maciej Skorza)監督は、「今は選手の多くが、プレミアリーグとわれわれとの差を実感している」と話し、「ボール保持でかなり劣勢になるのは予想していたが、カウンターを打つ狙いだった。フィジカル面でも大きな差があったかもしれない」と完敗を認めた。(c)AFP/Kieran CANNING