【12月19日 AFP】アイスランド南西部で18日に噴火した火山は、翌19日も活動を続けている。一帯では数週間にわたり、地震も頻発していた。防災当局は警戒を呼び掛けている。

 同国気象当局によると、レイキャネス(Reykianes)半島での火山噴火は18日午後10時17分に始まり、長さ4キロと推定される新たな裂け目が出現した。その南端は漁業の町グリンダビク(Grindavik)からわずか3キロしか離れていない。

 同当局は、午前3時までには噴火の勢いは落ち着き、「活動は弱まりつつある」と発表。ただし、小康状態がどの程度の期間続くかは不明だとしている。

 防災当局トップは地元テレビの取材に対し、「観光客向けの噴火ではない」と警告。一帯には近づかないよう呼び掛けた。

 アイスランドでは2010年にも大規模な噴火があり、その際には欧州と北米で多数の航空便が欠航した。今回はこれまでのところ同様の問題は起きておらず、首都レイキャビクのケフラビク国際空港(Keflavik International Airport)の発着に混乱は生じていない。(c)AFP