【12月18日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領(71)は17日、来年3月の大統領選に向け、政権与党・統一ロシアの党大会で初の選挙演説を行い、西側諸国から経済制裁を受けているロシアを「主権を持つ自立的な国家」にすると表明した。党は、プーチン氏の推薦を全会一致で決定した。

 プーチン氏は、「ロシアは主権を持った自立的な国家になるか、さもなければ存続しなくなるかのいずれかだ」と主張。

 5期目の主要目標の一つに「主権」の確立を掲げ、「わが国は他国からの助言を受けずに自ら決断を下す」とし、喝采を浴びた。

 さらに、ロシア特有の言い回しを使い、「わが国は、どこかの国のようにソーセージの見返りに主権を手放し、他国の衛星国になるまねはできない」と語った。

 有力な対抗馬はいないため、プーチン氏は少なくとも2030年まで大統領の座にとどまる公算が大きい。改憲により新たに2期連続での就任が認められたため、2036年までの続投も可能となっている。

 プーチン氏の政敵、アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏は、懲役19年の判決を受けて収監されている。支持者は先週、同氏の所在がつかめなくなっているとし、プーチン氏の選挙運動に合わせて別の施設に移送された可能性が高いとの見方を示していた。(c)AFP