【中国語学習:キーワードチャイナ】
信息茧房(xìn xī jiǎn fáng)インフォメーションコクーン
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CGTNのアナウンサー、謝東さんと小林千恵さんの音声ガイド(発音)と解説で学べる中国語学習コンテンツです。中国の流行語や今を読み解くキーワードを、意味だけでなく背景も交えて紹介しています。
信息茧房(xìn xī jiǎn fáng)インフォメーションコクーン
【意味】
「信息」は情報、インフォメーションという意味、「茧房」はコクーン、(蚕などの)繭のことです。「信息茧房」でインフォメーションコクーン、つまり、情報の繭という意味となります。アメリカの法学者キャス・サンスティーン( Cass R. Sunstein)が提唱したもので、彼の著書『インフォトピア』で次のように定義づけられています。「インフォメーションコクーン」とは、「人が住むコミュニケーションの世界のことで、人が選んだもの、人に快適さを与えてくれるもの、人を喜ばせてくれるものだけに触れることのできる世界」であるとされています。そして彼はこの「情報の繭」の中に現代人が包み込まれていると指摘しています。
ビッグデータが広く応用されていることに伴い、一般人が受け取る情報はよりカスタマイズ化、スマート化されていますが、繰り返しているうちに固有の選好が強化されるようになります。つまり、選択の好みに沿った情報が入ってくるようになります。それによって、インフォメーションコクーンに陥りやすくなっています。中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網(wenjuan.com)と共同で、回答者1501人を対象に行った調査によりますと、回答者の62.2%が「ビッグデータ+アルゴリズム」で情報の狭小化(狭めてしまうこと)と同質化(差別化せず真似て違いをなくすこと)が進み、インフォメーションコクーンに陥っていると直言しました。
インフォメーションコクーンに陥らない方法として、情報取得の主導権を握り、完全な情報知識構造を構築することが挙げられます。問巻網のアンケートの回答者の61.8%は自分が必要とする内容を明確にして的を絞って検索すること、52.0%は発信元を見る習慣を身につけ、積極的に真実性を判別すること、48.3%は定期的に関心を寄せる内容を整理し、同質化されたインフォメーションコクーンに陥らないようにすること、40.4%はリフレッシュの動作を警戒することを推奨しました。
【使い方】
调查研究助力走出“信息茧房”
(調査研究はインフォメーションコクーンからの脱出を後押しする)
破除信息茧房,需要平衡“个人信息”和“推荐算法”的联动效应
(インフォメーションコクーンの排除には個人情報と推奨アルゴリズムの連動効果をみる必要がある)
算法是信息茧房的缔造者,还是打破者?
(アルゴリズムはインフォメーションコクーンの創始者か、それとも打破するものなのか)(c)CGTN Japanese/AFPBB News