【12月17日 CNS】中国の地域路線用小型ジェット機ARJ21の累計乗客数が11月24日、1000万人を突破した。1000万人目の乗客を迎えたのは、広州(Guangzhou)発掲陽(Jieyang)行きの中国南方航空(China Southern Airlines)CZ3892便だった。

 ARJ21は中国商用飛機 (COMAC)が開発し、2016年6月に商業運航を開始。中国国際航空(エアチャイナ、Air China)、中国東方航空(China Eastern Airline)、中国南方航空、天驕航空(Genghis Khan Airlines)、華夏航空(China Express Airlines)、インドネシア・トランスヌサ航空(TransNusa)などが計117機を納入し、400以上の国内外路線で140以上の都市に就航し、週1800便近く運航している。中国北部、東北部、東部、北西部、南西部、中南部などをカバーし、海外はインドネシアで運航されている。

 中国南方航空によると、ARJ21は23機保有し、総運航時間は約2万6000時間、フライト回数は1万5000回を超えている。主に広州市とスワトーの空港を拠点に、掲陽市や湛江市(Zhanjiang)、常徳市(Changde)、南陽市(Nanyang)、義烏市(Yiwu)、宜昌市(Yichang)、泉州市(Quanzhou)、贛州市(Ganzhou)など中国南部と東部の地域路線全体に放射状に広がっている。

 中国南方航空は今後、ARJ21により中小都市と地方の中心都市を結びつけ、広東(Guangdong)-香港-マカオのグレートベイエリア総合交通ネットワークと統合していく。COMACは今後、ARJ21により中国国内と海外の航空市場を開拓し、市民の快適な旅行に貢献していく考えだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News