不平等解消を要求するデモ(c)news1
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【12月15日 KOREA WAVE】全体の90%に近い青年が韓国社会の不平等を深刻に感じているという調査結果が出た。これに対し、国内最高の経済専門家集団である韓国銀行が実際の統計を分析した結果、このような青年認識には「理由がある」と結論を下した。

世代内の資産格差が中高年層である40・50代より20代の青年層でさらに激しい。所得上位20%の男性は5人に4人の割合で結婚する半面、所得下位20%の男性は4人に1人だけが家庭を築く実態が明らかになったためだ。

韓銀が3日発表した11月経済展望中長期深層研究「超少子化や超高齢社会」を見れば、こうした分析を確認することができる。

まず執筆者らは、韓国社会の超少子化(合計特殊出産率1.3人未満)の原因を2つ提示した。まさに青年層が感じる高い競争圧力とそれに伴う雇用・住居・養育側面の不安だ。

これに対し、韓銀は青年たちが主観的に認識する韓国社会を調べようと調査業者に依頼し、昨年末、全国20~39歳の青年2000人を対象にオンラインアンケートを実施した。

アンケートの結果、回答者の84.9%はこの10年間、韓国社会の不平等がよりいっそう深刻になったと評価した。今後10年間、韓国社会の不平等がより深刻になると展望した回答者も87.4%に達した。

半数を超える67.8%は個人の努力による階層移動の可能性が少ないと見ている。83.5%は親の社会経済的地位が教育などの面で子どもに引き継がれると答えた。また61.6%の青年は、子ども世代の社会経済的地位は自分より高くならないと悲観した。

85~90%に達する大多数の青年が、私たちの社会の不平等を深刻に見ており、未来世代に対する希望も見いだせない事実が確認できる。

このような青年認識と関連して、執筆者らが統計指標を通じて検証した結果、事実上、青年たちの意見はもっともだと結論づけた。報告書は「私たちの社会の不平等は少ないとは言えず、何より青年世代内部の不平等も深刻な水準と判断される」と明らかにした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News