【12月15日 Xinhua News】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)はこのほど、香港特別行政区の香港サイエンス・テクノロジーパーク(HKSTP)と協力覚書を締結した。CATLはHKSTPが運営するハイテク産業団地の香港サイエンスパークにグローバル研究開発(R&D)センターを設立、投資額は12億香港ドル(1香港ドル=約18円)を超え、新エネルギー分野の科学技術イノベーションを促進することで香港の持続可能な発展に寄与する。

 HKSTPは、CATLが香港のエネルギーや交通、産業、インフラなど重点分野での事業と協力を拡大し、香港の新エネ製品のグリーン(環境配慮型)・スマート製造と再生可能エネルギーの投資・開発などを推進することを支援する。双方は持続可能で信頼できる新型エネルギー貯蔵システムを共同で構築し、香港の陸海空交通のグリーンシフトとグリーン経済の発展を後押しすることで、よりグリーンで持続可能な美しい未来を切り開くとしている。

 CATLはグローバルR&Dセンターのほか、香港にグローバル本部とグローバル投資センターを設立することも計画している。

 同社の曽毓群(そう・いくぐん)董事長兼総経理は「香港でのR&Dセンター設立は、新エネルギー分野の科学技術研究開発に関する取り組みの戦略的な一歩だ」と説明した。香港のR&Dセンターを拠点として、産業や市場、科学技術、人材などの面での優位性を存分に発揮し、新エネ分野における技術の進歩とイノベーション・応用を加速させ、世界のエネルギー転換と持続可能な発展に貢献していく考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News