キム・ハソン(c)news1
キム・ハソン(c)news1

【12月14日 KOREA WAVE】米大リーグで活躍するプロ野球選手、キム・ハソン(28、サンディエゴ・パドレス)が、ネクセン・ヒーローズ時代の後輩野球選手、イム・ヘドン(27)と泥仕合を展開している。イム・ヘドンは、キム・ハソンからお金を受け取り、贅沢な生活を送っていたとされ、他のビッグリーガーからも同じ手口で金を受け取った疑いも浮上。「真実」を巡り、攻防が繰り広げられている。

◇「一緒にアメリカンドリームを」

韓国芸能メディアのディスパッチは11日、イム・ヘドンがキム・ハソンや知人たちと交わしたカカオトークメッセージを公開した。それを見ると、イム・ヘドンはキム・ハソンと兄弟のような特別な関係だったとみられる。イム・ヘドンはキム・ハソンに「一緒に米国に行きたい」という気持ちを積極的にアピールしていた。

2020年7月、キム・ハソンはイム・ヘドンの入団テストを斡旋し、イム・ヘドンは「私が野球ができるように手伝ってくれていつも感謝している」と伝えていた。また、キム・ハソンは、酒を飲んだ「弟」が心配になり、タクシー代を送るなど2020年10月から12月の間に、イム・ヘドンに5万ウォン(1ウォン=約0.1円)から100万ウォンまで数回入金し、支援を続けた。

2020年の最後の日、イム・ヘドンはキム・ハソンに長文で新年の挨拶を送り、「一緒にアメリカンドリームを成し遂げよう」と伝えた。2021年2月、キム・ハソンは、自腹でイム・ヘドンをマネージャーとして米国に連れて行った。支払った月給は300万ウォン。カードを渡して別途食費まで面倒を見ていた。

しかし、イム・ヘドンのアメリカンドリームは50日余りで幕を閉じる。彼は4月に突然帰国し、5月にキム・ハソンに対し、「父親が倒れた」と伝えた。

◇「毎日、ソファーで寝かされていた」

今月に入り、イム・ヘドンは暴露を始める。当時、米国で2カ月間、「毎日、ソファーで寝かされていた」と、劣悪な生活を強いられたと主張した。キム・ハソン側によると、一行はキム・ハソンと通訳、エージェント、イム・ヘドンの計4人で行動していた。キム・ハソン側は「ビッグリーグ合流を断言できない状況の下で、なかなか家を探すことができなかった。不便だけれど、一緒に我慢しようと伝えた」と当時の状況を語った。

彼らは結局、ホテルを見つけることができず、キャンプ地から20分以上離れたホテルで過ごした。キム・ハソン側の関係者は「キム・ハソンは試合に出る選手なので一人で部屋を使った。通訳とエージェントチーム長は同じベッドで寝た。イム・ヘドンは居間にあるソファベッドで寝ていた」と話した。イム・ヘドンが使ったというソファーは、ベッド兼用で使えるソファだったという。

イム・ヘドンは「米国で4時間以上寝たことがない」と苦痛を訴えたが、キム・ハソンとイム・ヘドンが交わした対話を見るとやや事情が違う。イム・ヘドンは、キム・ハソンが運動する時間に、ホテルのプールを利用するなど、プライベートを謳歌していたようだ。

イム・ヘドンは「私が車を運転中に(キム・ハソンから)後頭部を殴られ、ビンタをされた。それが日常的に続いた」と主張していた。しかし、キム・ハソン側は「イム・ヘドンが2020年9月に運転免許を取り、2021年2月に米国に行った。イム・ヘドンは初心者ドライバーだったので、運転することはあまりなかった。キム・ハソンやエージェントがほとんど運転していた」と反論した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News