触感標準融合研究団で開かれた式典=標準研(c)KOREA WAVE
触感標準融合研究団で開かれた式典=標準研(c)KOREA WAVE

【12月14日 KOREA WAVE】韓国標準科学研究院(KRISS、イ・ホソン院長)が、手で「触れることができる」メタバ-スの実現のために大学などと手を組んだ。

KRISSは13日、大田本院で「触感標準(Meta-Touch)融合研究団」を発足させた。式典には韓国電子通信研究院(ETRI)、韓国科学技術院(KAIST)、国家科学技術研究会などの関係者50人余りが出席した。

触感標準融合研究団は、国家科学技術研究会の支援を受け、2029年までの6年間に390億ウォンを投入し、超実感メタバースの実現に向けた触感標準や触覚技術を開発する。KRISSが総括主管機関、KAISTとETRIが主管機関を引き受け、5つの融合課題を研究する。成均館大、韓国交通大、亜洲大、浦項工科大、慶熙大なども参加する。

視聴覚技術に集中した既存のメタバース環境は、物理的接触を反映できておらず、実在感と没入感の向上には限界がある。そのため、仮想世界で自然な相互作用を可能にする触感インターフェースが超実感メタバース実現の必須技術として注目されている。

触覚を感知して再生する機器の開発はまだ初期段階だ。触感相互作用の源泉技術は米国など一部の国が独占している。関連標準もなく、ゲームやメタバースの開発者が特定の触覚技術機器に限定して開発を進めている。機器間の互換性を低下させ、市場への参入を制限する要素となっている。

標準融合研究団は、このような問題を解決するために触感標準体系を確立し、これに基づいた高性能触感機器やソフトウェアを開発する。触感センサー素材や素子、触感を再現する駆動装置、触感レンダリング技術などを融合させ、メタバースやゲーム環境で没入感を倍増させる統合触覚技術システムを現実化させる目標だ。

この融合研究団は、研究目標達成後に解散する組織だ。12機関の研究参加者はKRISS本院に集まって課題を研究し、終了後に元の所属機関に復帰する。

触感標準融合研究団のキム・ミンソク団長は「触感相互作用の源泉技術確保と関連標準技術を主導し、メタバース産業の国家競争力を高め、触覚技術市場の先取りに寄与したい」と語る。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News