国連会議でパレスチナ問題の永続的解決を ロシア外相
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【12月13日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は13日、国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長に対し、イスラエル・パレスチナ紛争の永続的な解決策を見いだすために国際会議を招集するよう要請した。
ロシア政府はこれまでも繰り返しパレスチナ国家の樹立を訴え、イスラム組織ハマス(Hamas)およびイスラエルの双方と実務関係を維持してきた。ハマスのテロ組織認定も行っていない。
ラブロフ氏は連邦会議(上院)で、「この問題を永続的に、公正に解決する唯一の方法は、国連安全保障理事会(UN Security Council)の全常任理事国が出席する国際会議を開くことだ」と訴えた。
ロシアは、中国、フランス、英国、米国と共に安保理の常任理事国を務めている。
また、その会議にはアラブ連盟(Arab League)やイスラム協力機構(OIC)、湾岸協力会議(GCC)の各代表の出席も促すべきだとの考えを示した。
その上でラブロフ氏は、「国連事務総長はこうしたイニシアチブが取れるはずだと信じている」と述べた。
ロシアは、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で軍事作戦を展開するイスラエルに対する批判を強めている。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も、ガザで「壊滅的な」人道状況が生じていると非難している。(c)AFP