ベルリンとパリ結ぶ夜行列車、運行再開 9年ぶり
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【12月13日 AFP】独ベルリンと仏パリを結ぶ寝台列車が11日、運行を再開した。短距離の移動に飛行機ではなく夜行列車を使う動きが活発化しているのを受けた形だ。
当面は週3本の運行となるが、来年10月以降は毎日運行する予定。ベルリン~パリの所要時間は約14時間。
運行を担当するのは、フランス国鉄(SNCF)とドイツ鉄道(Deutsche Bahn)の両国営鉄道会社。車両はオーストリア連邦鉄道(OeBB)の「ナイトジェット(Nightjet)」を採用した。ナイトジェットは既に中欧域で広く利用されている。
一番列車は11日午後8時28分(日本時間12日午前4時28分)、定刻より10分遅れてベルリン中央駅を出発した。ホームには両国の閣僚の他、各鉄道会社の首脳陣ら多くの人が集まり、手を振って見送った。
ベルリンとパリを結ぶ夜行列車の運行は9年ぶり。夜行列車は採算が取れず、ほぼすべてが政府補助金に依存しているのが現状だが、ドイツのフォルカー・ウィッシング(Volker Wessing)運輸相は「夜行列車同盟の新時代だ」と述べた。
一番列車は12日午前10時39分(日本時間同日午後7時39分)、定刻より15分遅れてパリに到着した。
列車で一晩を過ごしたフランスのクレマン・ボーヌ(Clement Beaune)交通担当相はパリ到着時、待ち受けていた記者団に「素晴らしかった」と感想を述べた。
「このベルリンとパリを結ぶ列車は、われわれが今必要としているシンボルだ」とし、「前向きでエコロジカル、そして欧州のプロジェクトだ」とコメントした。
利用客は、座席、6人1ブロックの開放式寝台(クシェット)、 1~3人用寝台個室(スリーパー)から選ぶことができる。料金は片道30ユーロ(約4700円)からとなっている。(c)AFP/Ulrike KOLTERMANN