【12⽉15⽇ Peopleʼs Daily】上海市、江蘇省(Jiangsu)、浙江省(Zhejiang)、安徽省(Anhui)から成る長江デルタは中国で経済発展が最も活発で、開放の度合いが最も高く、革新能力が最も高い地域の一つだ。

 習近平(Xi Jinping)国家主席は2018年11月、第1回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)で長江デルタ地域の一体化した発展を国家戦略に格上げすると発表した。5年が経過した現在、長江デルタではGDPが1兆元(約20兆2868億円)を超える都市が中国全国の3分の1を占める8都市に達した。一体化発展戦略は長江デルタに大変化をもたらした。

 上海徳福倫新材料科技にとって、高性能繊維材料をいかに開発するかが長年の悩みだった。同社の楊衛忠(Yang Weizhong)執行役員は「以前は技術的な課題に直面すると、自力で何とかせねばなりませんでした」と話した。状況を変えたのは、上海市浦東新区が今年初めにビジネスマッチングのためのプラットフォームを開設したことだった。同社は江蘇省南通市(Nantong)内の研究所と提携して難題を解決することができた。楊役員は「一体化発展により革新のための資源が1か所に集められ、発展の新局面が切り開かれました」と述べた。

 国産大型機のC919は今年5月28日に商業飛行を開始したことで、長江デルタ地域の製造業の実力を改めて見せつけた。C919の部品は上海市、合肥市(Hefei)、杭州市(Hangzhou)、蘇州市(Suzhou)、鎮江市(Zhenjiang)など長江デルタ各都市から供給される。長江デルタ内のG60科創回廊と呼ばれる地域だけでも1000社が大型航空機産業チェーンに組み込まれ、共に発展することになった。

 常州市(Changzhou)では、新エネルギー産業の革新的な企業が集結し、生産額は5000億元(約10兆1434億円)を突破した。嘉興市(Jiaxing)では浙江清華長江デルタ研究院、浙江中科応用技術研究院、中国電子科技南湖研究院、南湖実験室、浙江清華柔軟性電子技術研究院などの技術革新プラットフォームが次々に設置された。比亜迪(BYD)は合肥市に建設した電気自動車の製造拠点については、蚌埠市(Bengbu)、滁州市(Chuzhou)、阜陽市(Fuyang)などに動力電池や電池材料などの基幹部品の製造拠点を配置した。比亜迪(BYD)の王伝福(Wang Chuanfu)会長兼総裁は「これらは長江デルタの現代化産業の縮図であり、一体化発展がもたらした独特の強みです」と述べた。

 長江デルタには人材面の強みもある。上海は中国内外の人材を迎えているが、各種人材が長江デルタ各地で才能を発揮することも奨励されている。江蘇省、浙江省、安徽省は上海市内に拠点を置き、人材や技術の誘致に努めている。

 一体化は単純な「1+1=2」ではない。それぞれの強みを補完し、協同で力を発揮し、質の高い発展の新たな強みを形成することだ。一体化発展戦略の着実な推進に伴い、長江デルタの各地域が手を携えて前進し、質の高い発展を共同で推進している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News