SNSキャプチャー(c)news1
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【12月12日 KOREA WAVE】前回の韓国大統領選(2022年)当時、与野党の広報戦で人工知能(AI)を活用したディープフェイクが注目された。代表されるのが当時、「国民の力」の候補だったユン・ソンニョル(尹錫悦)氏の「AIユン」だ。だが、来年からこうしたディープフェイクは見ることができなくなる。

2022年1月初め、AIユンは「ムン・ジェイン(文在寅)大統領(当時)とイ・ジェミョン(李在明)候補が同時におぼれたらどちらを先に救うか」という質問に「私は遠くからお2人を応援します。元気いっぱい、ファイト!」と答え、笑いを誘った。

これは2021年12月31日の「2021SBS演技大賞」で俳優アン・ヒョソプ氏が「キム・セジョン氏とキム・ユジョン氏がおぼれたらどちらを助けるか」とMCのシン・ドンヨプ氏から突然尋ねられ、「私は遠くからお2人を応援します!エネルギッシュに」と答えて笑わせた場面をパロディーにしたものだった。

AIユンが話題を集め、これといった対応策がなかった「共に民主党」は苦戦した。

だが、こうした選挙でのAI活用に対し、国会政治改革特別委員会の小委員会はこのほど、「ディープフェイク技術を活用した選挙運動を選挙90日前から全面禁止」とする公職選挙法改正案を通過させた。

このほか、ディープフェイクであることを知らせる表記の義務化などが主な内容で、罰則もある。

改正案は小委を通過しており、国会本会議を通過する見通しだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News