【12月12日 AFP】ホワイトハウス(White House)は11日、イスラエルが対レバノン攻撃で米国から供与された白リン弾を使用したとの報道に懸念を示し、詳細を調査する意向を明らかにした。

 レバノンは、イスラエル軍が10月の攻撃で白リン弾を使用したと非難している。

 米紙ワシントン・ポストは11日、レバノン南部でイスラエル軍が米国製とみられる白リン弾を使用し、民間人9人が負傷したと伝えた。同紙記者は米国製であることを示す製造番号付きの白リン弾3発の残骸を発見したとしている。 

 白リン弾を化学兵器として使用することは国際法で禁止されているが、照明や煙幕としての使用は認められている。

 米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は、「わが国が白リン弾などを他国軍に供与する際は、合法的な目的から逸脱せず、武力紛争法にのっとった使用を想定している」と説明。報道内容に懸念を示すとともに、事実関係を明らかにするために調査に着手すると表明した。(c)AFP