【12月10日 AFP】ロシアとベラルーシの選手の2024年パリ五輪参加が条件付きで認められたことに対して、ウクライナ政府が9日、戦争を「奨励している」と国際オリンピック委員会(IOC)の判断を批判した。

 ロシアと同盟国ベラルーシの選手は、ウクライナに軍事侵攻した2022年2月以降多くの競技で制裁を受けてきたが、ここ1年は多くのスポーツで制限が緩和され、IOCも8日、侵攻を積極的に支持しない、個人競技の選手であることなどを条件として中立の立場での出場を容認した。

 これに対してウクライナ外務省は、「今回の判断を下したIOC理事会のメンバーは、ロシアとベラルーシのウクライナに対する軍事侵攻の継続を奨励している責任がある」と発表した。

 IOCは、軍または治安機関に所属する選手の出場は認めないと話している。しかしウクライナ外務省は、両国の選手の多くは「軍と関係のあるスポーツ組織」を代表しており、「現役の軍人もいる」と主張。今回の判断は「ウクライナの女性や子どもに対する殺人に同調するのみならず、そうした恐ろしい犯罪に直接関与している可能性が高い」選手の復帰を歓迎するものだと語り、「IOCは実質的に、五輪の兵器化にゴーサインを出した」と続けた。

 パリ五輪では、ロシアとベラルーシの国旗や国歌などの使用も禁止される。ウクライナ側は「ロシア政府が示すのは白い中立旗ではなく、第二次世界大戦以来、欧州では最大の軍事衝突の責任逃れという、自分たちの力の勝利だ」と述べている。(c)AFP