【12月9日 AFP】テニスの四大大会(グランドスラム)女子シングルスで通算18勝を記録した名選手のクリス・エバート(Chris Evert)氏(68)が8日、がんが再発して治療中であることを明らかにした。

 エバート氏は2022年1月に卵巣がんを公表しており、妹のジーン・エバート・デュビン(Jeanne Evert Dubin)さんは2020年2月に同じ病気で62歳で死去した。

 米スポーツ専門チャンネルESPNを通じたコメントとX(旧ツイッター)への投稿では、幸いにも早期発見だったとし、「同じ骨盤内にがん細胞が見つかった。細胞は全て取り除かれ、再び化学療法を開始した」と明かした。

 ESPNで務める解説の仕事からは当面退き、来月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)には間に合わないとしつつ、「残りのグランドスラムシーズンに向けて準備する」と意欲も示した。

 1970年代に圧倒的な強さを誇ったエバート氏は、シングルスでツアー通算154勝をマークし、グランドスラムでは出場した56大会中52大会で4強以上を記録した。

 現役引退後はテレビ解説を務めているほか、ツアーに出始めの若手有望株への指導なども行っている。(c)AFP