【12月8日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は7日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の商業権を保有する関連会社フォーミュラワン・マネジメント(FOM)の関係者からF1チームの代表へ機密情報が漏えいした疑いについて、調査を終了したと発表した。

 この件では、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表と、その妻でFOMが管轄する女性のみのレース「F1アカデミー」でマネジング・ディレクターを務めているスージー(Susie Wolff)氏に疑惑の目が向けられ、FIAは先日、個人名やチーム名は伏せて調査を開始していた。

 FIAは「FOMの行動規範と利益相反ポリシーを見直した結果、潜在的な相反を抑制する適切な措置が講じられており、FOMのコンプライアンス管理システムが機密情報の不正開示を防ぐのに十分強固であることに満足している」と発表し、「いかなる個人に対しても、倫理的あるいは懲罰的な調査は行われていない」と明かした。

 メルセデス側は不正疑惑を「断固否定」し、スージー氏も自身のインスタグラムで「深く侮辱された」と反発していた。(c)AFP