【12月8日 AFP】23-24フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルは7日、中国・北京で開幕し、男子シングル・ショートプログラム(SP)では「4回転の神」の異名を持つ19歳イリア・マリニン(Ilia Malinin、米国)が106.90点でトップに立った。

 世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2023)王者の宇野昌磨(Shoma Uno)が今季自己ベストを更新する106.02点の僅差で2位につけ、北京冬季五輪銀メダルの鍵山優真(Yuma Kagiyama)が103.72点で3位に続いた。

 昨季史上初めて4回転アクセルを成功させたマリニンはこの日、演技冒頭で当初は予定していなかったこの大技をやり遂げた。SPでは史上初めてとなる出来事に、会場のファンは大歓声を上げた。

 マリニンは演技後、フィギュアスケート専門ニュースサイトの「Golden Skate」で、「みんなを驚かせるためにここへ来た」とコメント。「着氷した後、観客の大歓声が聞こえて最高の気分だった」と喜んだ。

 一方、欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2023)の現王者アダム・シャオイムファ(Adam Siao Him Fa、フランス)は、冒頭のジャンプの失敗が響き、88.36点の6位と出遅れた。

 三浦佳生(Kao Miura)が94.86点で4位、ケビン・エイモズ(Kevin Aymoz、フランス)が93.20点で5位につけた。

 ペアSPでは、ドイツのミネルバファビエンヌ・ハーゼ(Minerva Fabienne Hase)/ニキータ・ボロディン(Nikita Volodin)組が72.56点で首位発進した。

 カナダのディアナ・ステラト・ドゥデク(Deanna Stellato-Dudek)/マキシム・デシャン(Maxime Deschamps)組が71.22点で2位、イタリアのサラ・コンティ(Sara Conti)/ニッコロ・マチー(Niccolo Macii)組が70.30点で3位に続いている。(c)AFP