【12月7日 東方新報】河北省(Hebei)の大富豪である解克鋒(Xie Kefeng)さんが、息子探しのために100万元(約2057万円)の報奨金を提示したことが、中国のインターネットで大きな注目を浴びていた。

 このたび記者は、息子の解清帥(Xie Qingshuai)さんが江西省(Jiangxi)の警察の助けを借りて無事発見されたことを、解克鋒さん本人から聞くことができた。

 親子関係の認知手続きのため12月1日に公安部を訪れた解克鋒さんは、万感の思いを隠せず「この日を長い間、とても長い間、待ちわびていました」と喜びを表現した。

 1998年当時、結婚5年目の解さん一家は河北省(Hebei)邢台市(Xingtai)で商売を始めた。夫婦は店を開き、平日は奥さんが家で店番をし、解さん本人は建築工事の請け負いにも従事した。

 旧暦12月4日、奥さんは生後100日経ったばかりの次男をベッドに寝かせ、近所まで食料品を買いに出かけた。10分ほどして奥さんが家に帰ると、寝かせていた次男が連れ去られてしまっていた。

 思い起こせば、奥さんが出かける時に家の玄関付近には35歳くらいの不審な男が2人うろついていたという。そして子どもがいなくなった時にはこの2人の男も姿を消していた。

 事件から1年以上経ち、解さんは息子探しのため貯金を使い果たしてしまった。しかし、友人たちの説得を受けると新規事業を始め、その一方で息子探しも継続した。新規事業を始めたのは、子どもが戻ってきた時のためにより良い生活条件を用意しておこうという思いからだった。

 努力のかいがあって、解さんは現在、工事請負事業の他に四つのコンクリート会社を経営するまでの成功を収めた。

 22年に、息子探しの報奨金100万元の件が再び複数のメディアで報道された。手掛かりの提供者には20万元(約412万円)、もし息子が発見され、無事戻ってきた場合は100万元の報奨金が与えられるという。

 その後23年11月に、とうとう25年間近く生き別れだった息子の解清帥さんが見つかった。

 解さんの話によると、警察が現在と20代の頃の解さんの写真、奥さんと長男の写真の合計4枚を使って顔認証処理を行った結果、確かな手応えを得たのだという。そして11月28日夜、DNA鑑定で「100パーセント間違いなし」という判定結果となった。

 行方不明だった次男は、実は河北省邯鄲市(Handan)に住んでいた。邢台の家族とはわずか40~50キロ離れていただけだった。

 解さんは、息子が発見された後の12月1日午前4時頃、「微信(ウィーチャット、WeChat)」の「朋友圏(モーメンツ)」を使って、友人たちに「息子のことを思って眠れない」「一晩中眠れなかった。早く息子を抱きしめたい!」と、興奮の思いをつづった。午前5時48分頃にはまた、「一晩中寝ていないが精気に満ちあふれている。いよいよ出発だ!」とも書き送った。

 その日の午後、地元警察の手配で解さん一家はいよいよ次男と面会することになった。その時、解さんの自宅では次男を迎えるお祝いの準備も全て整っていた。次男のためのスイートルーム3部屋も新しい車も用意されていた。

 誘拐された時はわずか生後100日の赤ん坊だった解清帥さん。人探しのポスターの写真もモンタージュに過ぎなかったが、見つかった時には身長175センチ、体重75キロの立派な成人になっていたのだった。(c)東方新報/AFPBB News