【12月6日 Xinhua News】中国は5日、衛星「天雁16」「星池1号A」を搭載した運搬ロケット「穀神星1号遥9」を酒泉衛星発射センターから打ち上げた。衛星はいずれも予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 穀神星1号は中国の民間ロケット会社、星河動力航天が独自開発した軽量・小型運搬ロケット。今回の打ち上げは国内の民間会社が衛星をドーンダスク軌道に送り込むことに初めて成功した任務となった。

 ドーンダスク軌道とは太陽同期軌道の一種で、衛星の軌道面と太陽方向の角度が常に一定に保たれる。衛星が赤道を通過するときの地上時間は午前と午後の6時ごろで、ちょうど日の出と日没の時間に当たる。軌道面は常に地球の夜明けや夕暮れと重なるため、衛星は常に太陽光で照らされ、十分かつ持続的なエネルギー供給を受けられる。

 穀神星1号は直径1・4メートル、全長約20メートル、離陸重量約33トン。高度500キロメートルの太陽同期軌道への輸送能力は最大300キログラムになる。(c)Xinhua News/AFPBB News