「ガザ南部の医療品倉庫空にせよ」 イスラエル軍、WHOに通告
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【12月5日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は4日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部での地上作戦を控え、同地の医療品倉庫から物資を搬出するよう通告してきたと明らかにした。
テドロス氏はX(旧ツイッター)で、「WHOはきょうイスラエル軍から、ガザ南部のWHOの医療品倉庫について、地上作戦に伴い使用不能になるため24時間以内に空にするよう通告を受けた」と述べた。
その上で、「われわれはイスラエルに対し、通告を撤回し、民間人と、病院・人道支援施設など民間施設の保護に向け可能な限りの方策を講じるよう要請する」としている。
イスラエル軍は3日、イスラム組織ハマス(Hamas)掃討に向けガザ南部に戦車数十両を投入。またガザ全域で通信網を遮断した。
WHOによると、ガザで稼働している病院は一連の衝突が始まって以降の60日弱の間に36施設から18施設へと半減。ガザ南部では12施設が稼働を続けている。(c)AFP