暴徒によるリンチ殺人、7人の焼死体発見 南ア
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【12月4日 AFP】南アフリカで3日、国内で最も治安が悪いとされるタウンシップの一つで「暴徒」が男性7人を襲い、体を縛ったうえで火を付け殺害する事件が発生した。警察や住民が明らかにした。警察は殺人事件として捜査を開始した。
南アフリカでは殺人発生率が増えている。
事件が起きたのはヨハネスブルク北方にある人口35万人超のディエプスルート(Diepsloot)。タウンシップの代表は、地区内での殺人やレイプの発生率は高いが、当局からは見放されていると語った。
警察はAFPに、2人の「焼死体」が発見され、1日夜から警戒態勢を敷いたと述べた。2日未明には、ディプスロット近郊でさらに5人の遺体が発見されたという。
これまでの捜査から、両事件とも被害者は暴徒に襲われ焼かれたとの見方を示した。
ある住民は「彼らは追いかけられ、捕らえられ、縛られて、殺された」と話した。首にタイヤを掛け、それにガソリンを注いで火を付けるリンチ(私刑)の方法「ネックレス」が行われたという。
動機は分かっていないが、警察は「自警行為や私的制裁を加えることは重大な犯罪行為であり、強く非難する」と話した。(c)AFP